住宅ローン

住宅ローンの話 2023
最近、NHKのニュースでも住宅ローンの話題ありました。
変動型→変わらず
固定型→大手行が引き上げ(今月~)
って出てました。
これから住宅ローンに取り組む人はもちろん、
今、住宅ローンの支払い真っ只中って人にとっても
気になる話題ですよね
というわけで
マイナス金利の導入から7年経過した2023年現在
島根でも激変してますので
住宅ローンのお話おさえておいてください。

1.変動金利が激安時代に突入 in 島根

「固定金利と変動金利ってどっち選ばばいいの?」ってよくある質問ですよね。
一般的に
・変動金利のメリットは、固定金利より金利が安いこと
・固定金利のメリットは、長い目で見て金利の変わらない安心感
「安さVS安心」ってところが一般的な感覚だったりすると思うんです。
がその前に
そもそも島根県(というか山陰地方)の地元金融機関では
10年固定が最安時で0.7%だったのに対して
変動金利が2.4%
そんなん変動選ぶわけないじゃん
というのが4年前
2019年当時のお話でした。

でそんな山陰は島根&鳥取ですが
地元金融機関の住宅ローンの変動金利が
2.5%前後だった相場だったんですが
なんと
なんと
なんと
今では0.5%~
劇的な値下げ(利下げ)

島根にもやっと変動金利の時代が
って議論できる時代がやってきた感。

でもね前にも書きましたが
10年固定って
実はこれも「変動型」なんですよね。
NHKのニュースで住宅ローンの話題
変動型は変わらず、固定型は引き上げって
やってましたが
10年固定は変わらず組です。
10年固定とか3年固定とか
固定ってついてますが、「変動型」なんです。
このニュースでいう「固定型」って
いわゆるフラット35のことです

一般に「変動金利」っていってるものは
言い換えると半年固定の「変動型」
ってことで
3年固定とか10年固定とかは
固定期間選択型の「変動型」と覚えておいてください。

まあ名前はさておき
大きな意味での「変動型」と「固定型」の違い
それはなにかってこと(ここテストに出ます)
金利をどうやって決めてるか
ベースの違いです

基本、「変動型」は
月イチ発表される日銀の政策金利がベースになってます。
1月18日の今日発表あると思いますが
ここ7年間いまだマイナス金利継続中ですので
今日も変わらずだと思われます。
だから「変動型」→変わらずなんですよね

対して
「固定型」は、長期金利がベースになります。
実はこっちのほうも長いこと0ベースだったんで
ここ6年くらいは固定も変動も
どっちもめっちゃ安かったわけです。

固定型のベースとなる長期金利
こっちのほうはコロナ禍の中で
大きな動きがありました。
NHKのニュースでもやってましたが
基本長期金利は、市場の動向
長期国債の売り買いの行方にかかっているので
今現在、市場は利上げに動いています。

NHKのニュースでもやってましたが
日銀が懸命に金利抑制しようとしてくれてますが
市場の方は、利上げに動いているので
0ベースから0.25%前後になって
今週は0.5%超えるとこまで上昇しております

固定型の金利引き上げは
ベースとなる長期金利の引き上げに連動してるからなんですね

島根県(山陰地方)の地元金融機関で住宅ローンを考える場合は、
固定金利と変動金利ってどっち選ばばいいの?って不毛の議論
だよねと4年前はお断りしておりました。
だって島根では、
変動金利(半年固定)よりも3年固定や10年固定のほうが断然安い
という状況だったんですから
変動金利って選択はないよねってことだったんですよね

今現在は
長期金利が上昇してきて固定型の金利が上昇
政策金利は現状維持として固定型は変わらずです。
しかも島根でも変動金利(半年固定)に
格安感が出てきたところです。

基本、マイナス金利政策が維持されている間は
「変動型」に大きな利上げはないはずです。
固定期間選択型を含めた「変動型」が有利で
そんな中、島根でも
変動金利(半年固定)が選択肢に加わったというのが
ここ最近での大きな変化です。⁡

2.実際の金利を計算してみよう

まあ今のところ「変動型」から選ぶほうが有利としましょう。
じゃあ固定期間をどれくらいにしようかなって
なりますよね
ここ正直はっきりとした正解ってないんですよね。

借りた時から10年間、変動がなかった時の変動金利(半年固定)
これが一番お得なのは間違いないです。
でも変動するかもしれない
逆にフラット35の金利が一番高い
これも間違いないんですが
10年固定も10年後には金利上がってるかもしれない
まあここ10年は上がりませんでしたが
結局
実際に計算してみて判断しましょうって
4年前と同じ解答になっちゃうんですが(笑)

前にも紹介した通り
エクセルやフリーソフトつかって
PCやスマホ上で住宅ローンのシミュレーションができます。
ご自身で計算できるひとはトライしてみてください。
むずかしいよって方は
家づくりを相談されているプロに計算してみてもらいましょう
みえない数字を
なんとなくおっかないと感じるより
見える化したほうがすっきりするはずです。

ここでは、
3000万円を35年返済の住宅ローンを組んだ場合をシミュレーションしてみます。
地元のS合同銀行さんの2023年1月現在のホームページの情報をもとに
ボーナス加算なし
この先10年間基準金利があがらないという前提で
最優遇金利の条件を得られた場合
(千円以下の数字は丸めてます)。

半年固定なら、
7万8千円/月の支払い、で
2188万円/10年後残高
10年固定なら、
8万3千円/月の支払い、で
2230万円/10年後残高

フラット35の一般的なところで、
8万8千円/月の支払い、で
2268万円/10年後残高

とシミュレーションできます。
かなり大雑把なシミュレーションですが、
変動金利(半年固定)が一番トータルコストの安い
金利があがらないと仮定したら
当たり前の結果ですけどね。

半年固定より10年固定の方が
月の支払いが5千円高いので10年で60万、
残高が42万違いますから
ですから合計で102万ほど
変動金利(半年固定)がお得という結果
10年で102万
1年で10万2千円
の違いってことです。

この先金利があがるかもしれないから
10年くらいは固定にしておこうか
と10年固定の変動型選んだとしましょう。

金利上昇に保険をかけたんだとして
その保険料が年10万2千円
ってところでしょうか
この辺の価値基準はひとそれぞれですから
数字を見た上で判断してくださいね
というお話です。⁡

3.借り換えるという選択肢

ここまで住宅ローンの初期借入時の選択について
みてきました。
が、
ここ10年
というか20年前30年前と比較すると
日本の住宅ローン金利ってめっちゃ安い
というその状況
今現在も変わっていないんですよね

そして
この10年20年変わらず言えることは
固定期間選択型含めた変動型はもちろん
フラット35のような固定型であっても
借換という選択肢があるってことです。
定期的に借り換えのシミュレーションして
タイミングを見て借り換えしましょうって話です。

借り換えには、それなりの手間と手数料がかかります。
頻繁にするというのは現実的な選択肢ではありません。
ですが少なくとも5年10年の節目には
借り換えの検討をしてみましょう。
家計を改善する一助になるはずです。
前にも紹介したあるある実話です。
返済開始後4年目
残債3100万
2段階固定から3年固定に借り換える
シミュレーションを検討されました。
なんと
残り31年間の総返済額の軽減が
700万という結果
即借り換えの手続きをされることに
なったのでありました。

このシミュレーションは、
その後、3年固定の金利が上がらない前提で
行ったものですから
今後の金利動向によって
変わってくる可能性はもちろんあります。
借り換えから13年、金利は変わらずですので
非常に賢い借り換えだったなと
思うところです。
この例は非常に大きなメリットのあった借り換えですが
今現在、住宅ローンを返済中ですという方あれば
ぜひ借り換えのシミュレーションだけでも
やってみることをおすすめします。
フラット35のような固定金利を選択しておられる方
特にですよ
何百万も総返済額が変わってくる可能性があります
その潜在数は全国でなんと600万世帯とも
いわれているんですから驚きです。

知っててもめんどくさいからという方も
中にはいらっしゃると思いますが、
基本的には
知らないからなんですよね。

今実際に返済している金融機関から
「今非常に高い金利の住宅ローンを払ってもらってるんですよ」
と教えてくれるなんて
期待できません。
当たり前の話ですよね。
とはいえ一度、
借り換えのシミュレーションをしてもらってみるべきです。
その数600万世帯って
あなたもそのひとりなのかもしれないんですから!
600万世帯の家計が改善されたら
景気浮揚策のひとつにもなるかもしれないなぁ
それだけすごい数の潜在需要がある
ってお話ですね。

長文おつきあいありがとうございました。
金利の話はややこしくてめんどくさいんです。
でも借り換えしたら得する人の潜在数が
600万世帯ってすごくないですか!

シミュレーションの数字は
ネット情報をもとに独自にまとめたものです。
ほんとうに細かい数字のご確認は、
各金融機関で各自の責任でお願いします。

〒699-1251 島根県雲南市大東町大東1015−8
0854-43-2651
ルラクホーム(株式会社かみしろ)

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