なぜエアコンは６畳用なのか

新築を建てて、エアコンを設置。もしかして、電気屋さんに相談していませんか？
新築の場合、エアコン選びはその家を設計した設計士さんに相談してくださいね。

エアコン選びの常識を疑ってみる

家を建てるとき、多くの方が悩むのが「どんなエアコンを何台つけるか」ということです。住宅展示場や家電量販店では、広いリビングには14畳用や18畳用の大型エアコンを勧められることが多いでしょう。確かに従来の日本の住宅では、気密や断熱性能が低く、広い部屋を快適に保つにはパワーのある機械が必要でした。

しかし、ルラクホームが建てるような高気密高断熱の家では考え方がまったく変わります。実は「6畳用のエアコンで家全体を快適にできる」ことが可能になるのです。これは驚かれる方も多いですが、性能の本質を知ると納得いただけます。

大きなエアコンは「安心」ではなく「ムダ」

一般的に「大きなエアコン＝安心」と思われがちです。しかし、実際には逆効果になることもあります。

6畳用で十分な理由

では、なぜ6畳用のエアコンでよいのでしょうか？その答えは「住宅性能」と「熱損失の少なさ」にあります。

実際の暮らしでのメリット

1. 光熱費の削減
   大きなエアコンをフル稼働させるよりも、6畳用を連続運転するほうが圧倒的に省エネ。年間の電気代を抑えられ、暮らしに余裕が生まれます。
2. 快適性の向上
   「エアコンの風が直接当たって寒い」「急に冷えすぎる」といった不快感が少なくなります。室温のムラがなく、家族全員がどの部屋でも同じ快適さを感じられます。
3. 健康への効果
   寒暖差が少ないことでヒートショックのリスクが大幅に軽減。さらに湿度コントロールが安定し、風邪やアレルギーのリスクも減ります。
4. 設備投資の削減
   導入コストが低く、機械自体もシンプルで扱いやすい。長い目で見ても、修理や買い替えの負担を軽くできます。

よくある誤解

「リビングは20畳以上あるのに、6畳用で大丈夫？」と不安に思う方もいるでしょう。しかし重要なのは部屋の広さではなく、家全体の断熱・気密性能です。熱が逃げにくい家であれば、必要な冷暖房エネルギーはごくわずか。大きなリビングでも、小さなエアコンで十分に賄えるのです。

また、「24時間つけっぱなしにすると電気代が高いのでは？」という声もあります。ところが、6畳用エアコンの連続運転は意外なほど電気代がかかりません。つけたり消したりするほうが電力消費は大きく、結果的にランニングコストが高くなるケースが多いのです。

島根の気候に合わせた提案

島根は夏は蒸し暑く、冬は底冷えする地域です。こうした環境でこそ、住宅性能と6畳用エアコンの組み合わせが力を発揮します。外気の影響を受けにくい家づくりと、小さなエネルギーで効率的に動くエアコンはベストパートナーです。

地域に根ざした工務店として、私たちはこの土地に合った暮らしを提案しています。

　　　　　　

小さなエアコンで、大きな快適を

ルラクホームが「6畳用エアコンで十分です」と言うのは、コストを抑えるためではありません。本当に性能の高い家なら、それで十分に暮らしが快適になるからです。

1. 家中どこにいても同じ温度
2. 光熱費が抑えられる
3. 体にもやさしい
4. シンプルな設備で、長く安心

これが、私たちが考える「本当に暖かく、快適な家づくり」の形です。