押入れの除湿は、
すまいにおける悩みごとの定番だったりします。
「あなたの家の押入れ
水とり○○さんとか入っていませんか?」
押入れの湿気は、
いくら水に変えても取り去ることは出来ないって
知ってましたか?
大手マンションメーカーのマニュアルに
「外壁面に面した押入れはつくるな」
というのがあるそうです。
外壁面に面した押入れは、
ジメジメした押入れとなり、
クレームとなりやすいことから
対策として徹底されてきたものだと思われます。
一見、まったく関係ない話のようですが、
そう
外壁に面していない押入れって
あまりジメジメしないんです。
ということは、
外壁面に押入れをつくらなければ、
押入れの除湿に悩む必要もないって
話になるわけです。
押入れだから湿気ているのではなかったんですね
押入れのジメジメに悩んで
除湿をしている人のほとんどはこう思っているはずです。
「押入れには湿気が多い」
この思い込みが、
間違ったジメジメ対策をしてしまう
原因だったりするんです。
「でも、水とり○○さんにたくさん水取れるし、
やっぱ湿気多いわよ」
と思われるかもしれません。
でも、でも、でも、
先に答えを書きます。
ジメジメする押入れになるのは、
そこに湿気が多いからではなくて、
押入れに温度が足りないからだったんです。
大手マンション屋さんが
外壁面に押入れをつくらないのも、
外壁面に押入れをつくると
寒~い押入れになりやすいからなんですね。
もう少し具体的なお話をしましょう。
うちにおける冬場の家事のお話です。
私の家ではみんながお風呂に入った後、
夜、お風呂の残り湯で洗濯を行います。
数年前までは
そのまま洗濯物を脱衣場に干して寝ていました。
「冬の部屋干しの洗濯物ってなかなかかわかないよね~」
と奥さんはぼやいていました。
同じ日の夜
寝室では、オイルヒーターをつけて寝ています。
「冬場に暖房して寝ると乾燥して、
朝起きたときのどがカラカラになるのよね」
とやはり奥さんがぼやいています。
同じ冬の日の出来事
同じ家の1階と2階の出来事なのに
かたやジメジメかたやカラカラ。
その後、我が家では洗濯物を寝室に
干して寝るようになりました。
暖房している部屋で洗濯物は加湿機となり、
しかも早く乾く。一石二鳥です。
さて、洗濯物が早く乾いたのは、なぜでしょう?
「寝室の方が、乾燥していて湿気が少なかったから」
では正解とは言えません。
実は、同じ家の中である限り、
脱衣場も寝室も
それほど大きく湿気の量は変わらないのです。
湿気の量は変わらないのに、
片方はジメジメで片方はカラカラってどゆこと???
ジメジメするのは、
そこに湿気が多いからではなく、
先に答えを書いたとおり、
温度が足りないからだったんですね。
以前、
押入れの湿気対策で相談があったお宅では、
押入れの中には水とり○○さんがあり、
暖房された部屋では加湿器が使われていました。
この場合、押入れの除湿はエンドレスとなります。
加湿器から発生した水蒸気は、
押入れの中へと移動し、
水とり○○さんの中に溜まっていくわけです。
取れども取れども押入れはジメジメのまま、
部屋はカラカラのままとなります。
重要なのでもう一度書きます。
ジメジメするのは、
そこに湿気が多いからではなく、
温度が足りないからです。
このことを理解すると
正しい押入れのジメジメ対策がみえてくると思います。
正しい押入れのジメジメ対策、
それは
「押入れの中を部屋と同じ温度にしてあげること」
たとえば、
襖や建具を開けて、
暖かい空気が押入れの中まで届くように暖房すること
冬の暖房した部屋にある寒い押入れに必要なのは、
あったかい空気だったんです。
水とり○○さんでは解決できないどころか、
部屋をますます乾燥させる憎いやつだったりして・・・。
冬の空気は乾燥しているのに、
押入れはジメジメって・・・
こういうことだったんですね。
松江で新築するなら土地探しからお手伝いするルラクホーム
〒699-1251 雲南市大東町大東1015-8
株式会社 かみしろ
TEL:0854-43-2651
FAX:0854-43-2645