地震に強い家のポイント3選

ルラクホームこと株式会社かみしろのジョウダイです。
今回のテーマは「地震に強い家のポイント3選」です。
ルラクホームは、山陰は島根で高気密高断熱で
とびっきりの高性能住宅を建ててます。

島根地震

いまから30数年ほど前
ちょうどバブルがはじけた年
とはいえめっちゃ景気良かった年
大学卒業して東京の某ゼネコンに就職
所属は技術研究所耐震研究室
地震関係のお仕事してました。

5年務めて実家の工務店に
Uターンしようと円満退社
しようとしてた2015年1月
阪神淡路大震災
1年Uターンするのを延期して
震災対応の業務に従事
激動の1年を過ごしました。

島根地震

思えばそのころから
地震に強い木造住宅って自分の中に
テーマとしてできあがったように
思います。

というわけで
今回は「地震に強い家のポイント3選」
いってみたいと思います。

1.屋根は軽い方がいい

島根地震阪神淡路大震災をはじめ
その後も
日本は多くの大きな地震に見舞われました
島根県は日本瓦の3大生産地のひとつ
なんではありますが
木造住宅にとって
重たい瓦の載った屋根というのは
大地震時には大きなハンデとなります。

ぼくが設計するとき
屋根に瓦を載せない選択します
またリフォームでも
機会あれば瓦を降ろして
板金屋根に載せ替える提案をします

島根地震

それくらい
瓦の重さって木造住宅にとっては
大きなハンデとなるわけで

東日本大震災のときも
島根で大きな地震があったときも
熊本地震のときも
大地震時の被害件数でいえば
瓦の被害件数というのは圧倒的

ハンデをのりこえて
瓦載せても地震に強い家はつくれます
っていうことはできますが
その家の屋根を軽い屋根にしたら
もっと地震に強い家になりますよ
って話です。

島根地震

ベターであってベストではない
わけで
初期提案には載せられないなと
いうわけです。

地震に強い家のポイント
ひとつ目は
「屋根は軽い方がいい」
です

2.バランスのいい家はでっかい金物がいらない

島根地震木造住宅とはいえ
基本、基礎はコンクリートでできてます。
木造住宅本体が基礎とつながる部分を
土台といいます。
基礎と土台は金物でつなげるんですが
その金物の話です。

日本では
大地震を経験するたびに
建築の法律が厳しくなって
その接合に使う金物がごっつくなり
ごっつい金物つけとけば
地震に強いんじゃないかって
感じになっちゃうんですが
実はそうでもない

島根地震

バランスよく柱や壁をレイアウトすると
あら不思議
ごっつい金物いらなくなっちゃうんです
バランスよくってのが
味噌なんですよね

百人力のめっちゃ力強い壁1枚と
1人力の壁百枚では
強さ一緒なんです。

百人力の壁の足元には
めっちゃごっつい金物がいります。
1人力の壁ひとつひとつには
とっても小さな金物でいいよって話

呪術廻戦っぽくいえば
「応力集中」か
「応力分散」か
ってなるんですが

大きな力を1箇所でうけるか
たくさんの小さな力でむかいうけるか
バランスのいい家は
たくさんの小さな力でむかいうけるほう
となります

島根地震

結構単純な答えなんですが
バランスのいい家はでっかい金物がいらない
覚えておいて損はないですからね

3. 耐震等級3というラベル

島根地震

基礎は大事だよって話も大事なんですが
今回は耐震等級3というラベルの話をします

家を建てようと思ったら
建築基準法という法律まもって設計します
それとは別に
耐震性能を評価する法律もあって
それによれば

最低限の基準をまもって建てる設計が
耐震等級1
その耐震性能25%増量版が
耐震等級2
50%増量版が
耐震等級3
となります(かなりざっくりですが)

熊本地震のとき
耐震等級2の仕様で建てられた家が
倒壊してしまったとニュースが流れました
それまでぼくの設計は耐震等級3を目標にしながら
ラベルは耐震等級2でとってました。

倒壊した耐震等級2の建物の詳細が
雑誌やネットで紹介されており
僕の設計のバランス力からすると
耐震等級2でも大丈夫じゃん
という思いもありましたが
それ以降はラベルも耐震等級3の設計に
することとしました。

島根地震

地震に対して
完璧に安全ですというのはありえないけど
完璧な安全を追い求めることを
やめる理由にはならないよ
って東京のゼネコン時代に
東京ガスさんで教わりました。

ちゃんと地震に強い家つくってますって
勘ではなくてラベルで示します
はい
現場からは以上です。

〒699-1251 島根県雲南市大東町大東1015−8
0854-43-2651
ルラクホーム(株式会社かみしろ)

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