いや~!「結露と外壁の汚れ」の話を書こうと思ってググってたら、自分が撮った古い写真を見つけました。
懐かしい俺のだ!と思ったのですが、全然違う方が引用くださっていた画像でした。
・・・しかし引用元の紹介で「誰でも知っている超大手ハウスメーカーで、性能日本一を強調する建物ですよ…」ってこれは(汗)
・・・この写真、20数年前の断熱・気密とか結露とか無頓着だった時代のうちの施工事例なんですが
・・・どこでどう間違えられたことやら超大手ハウスメーカーって(笑)
・・・なにはともあれ、結露で外壁が汚れるって話、うちが超大手ハウスメーカーに間違えられるくらい難解な話なのかもしれませんね。
メモとしてあらためて残しておくことにします。
冬の内部結露であらわれる外壁の汚れ
冬窓ガラスにつく水滴、結露の季節になったんだって憂鬱になっちゃう人も多いかもしれませんね。
でも、ガラスの結露はしっかりと暖房すれば止めることもできます。表面的な対策でもなんとかなったりもするんですが、
一番厄介なのはパっと見わからない壁の中で発生している結露だったりします。みえないから放置されてカビやらダニやらの温床になちゃってたらいやですもんね。
この壁の内部で発生しているかもしれない壁体内結露、カビが生えたりして表面から確認できることもありますが、
外壁側にその様子が現れることもあるんです(超大手ハウスメーカーと間違えられて引用されたうちの写真がその例です)。
壁体内結露が外壁側ににじみ出てそこに汚れが付着しやすくなって藻が生えてきちゃったりして、日当たりの悪い北側などで外壁に変な模様が浮かび上がちゃったりするわけなんです。
高圧洗浄で洗い流した後、藻や汚れのつきにくい塗料で再塗装すれば一旦はきれいにできますが、
壁体内結露という水分の供給元はなくならないので、数年後にまた同じ模様に悩まされることになっちゃったりします。
根本的な解決には、壁体内結露をとめるための対策をすることが必要となってきます。
というわけで今では新築するにしても断熱リフォームするにしても壁体内結露の発生を抑えるための対策、そう防湿施工の大切さを肝に銘じて施工させていただいております。
通気層があったら汚れはわかんない
最近の建物は外壁にサイディング等を張るときは通気層と呼ばれる夏型の結露対策を設けるのが一般的です。
反対に冬型の結露対策は防湿施工と暖房だって覚えておいてください。
※下の図に描いていますが、家の中側が暖かくて外が寒いときに発生する結露を冬型結露、反対に家の中側が涼しくて外が暑いときに発生する結露を夏型結露と呼ぶことにします。
はじめに壁体内結露の発生が外壁に変な模様となって現れる例を紹介していますが、この壁体内結露は冬型結露です。
この冬型結露は防湿層の施工がきちんと対策できていれば発生を抑えることができるものなんですが、当時の防湿施工の未熟さを反省させられる写真です。
20数年前のうちが建てさせてもらった家がそうであるように、日本の家造りにおいて断熱・気密そして防湿や換気といった技術は軽く扱われていたように思います。
それゆえに冬寒い家がたくさん建ってしまったわけで、ヒートショック・ゼロをめざしてまだまだやらなきゃいけないことがたくさんあるって痛感しています。
冬型結露対策ができてない家でも、通気層が設置してあれば、この変な模様は表からはみえてこないわけなんです。
模様が出てない家だから壁体内結露が発生していない家とはならないってのが、表からなかなか確認できない壁体内結露の厄介な部分なんですよね。
じゃうちの汚れはどうなってんの?という不安があるようであれば一度専門家までご相談ください。
大事なのは、冬型結露対策である防湿層がしっかりと施工してあるかどうかなんですが、
たとえ冬型結露対策がバッチリしている家であっても、日当たりの悪い面に藻や汚れが発生することがあるってことなんで注意が必要です。
冬なのに夏型結露
ルラクホーム株式会社かみしろでは、百年の家projectに参加して以来、防湿施工の大切さに心を配り、
冬型結露による壁体内結露の発生しにくい家造りに取り組んでいます。
ですが、それでもお客様から北面等の日当たりの悪い面に汚れが発生したって相談をいただくことがあります。
なぜか?先日施工中のお宅でよく晴れた日の朝、足場を外す前の屋根の点検にあがったときのことです。
前の日に雨が降っていたわけでもないのに一面に朝露をためている屋根をみて思い出しました。
「冬の朝はよく晴れた日でも屋根の上に登れない。朝露で濡れていて危ないからね」と屋根屋さんや塗装屋さんがいったこの言葉を
そうか朝露かぁと一人納得したんですが、この朝露が肝だったっんです。朝露というのは、晴れた日の朝、
朝日が登って気温が上がってきたときに深夜の放射冷却に蓄冷やされた面が結露している様子です。
夏のビヤガーデンのビールジョッキの表面につく露と同じ・・・冬なのに発生する夏型結露があったんですよね
最近では、日当たりの悪い面に施工する材料は、放射冷却にあっても蓄冷しにくい材料を選ぶように心がけています。
とはいえ比較的蓄冷しないガルバリウムでもこれだけ朝露をつけちゃうんですから、水キレのいい表面素材を選ぶようにしたほうがいいってことですよね
外壁の汚れとヒートショック対策
・外壁の汚れから内部結露が発生していることがわかる家もあるってのは本当です。
・その家は寒い家であることが多いです。
・寒い家は万病の元ってことでヒートショック対策することが大切です。
で
・内部結露してなくて温かい家だったら外壁に汚れは出ないかっていうとそうでもない
・冬でも夏型結露によって外壁表面に藻や汚れがつくことはあります
・日当たりの悪い面の外壁素材は水キレのいい材料にしましょう
そもそも通気層があったら内部結露していても表面からわからないこともあります。
結露や寒さに不安があるよって相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
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