はやいですね。あっという間に3月も半ば、卒業シーズン、我が娘も明日卒業式であります。
古民家のヒートショック対策
昨年の10月頃より築100年くらいかなってお宅のリノベーションにはいっておりました。1月末の完成を目標にしていたのですが、天候等とそのままお住まいになりながらのリノベーションということもあり、3月に入ってようやく断熱改修が完了したところです。松江市のお隣、我がまち雲南市でのリノベーション施工です。
とにかく面積が広い・・・しかも平屋部分といいながらも写真のとおり背が高い。空間的には2階建てじゃんね
となりに増築された築年齢の若い2階建て部分もあるんです。今回のご依頼の一番の希望は「ヒートショック対策」、というわけでスクラップアンドビルドで新築しましょうってところから始まったんですが、結果的にはいまの家のままで断熱と耐震改修をメインとしたリノベーションとなったのでありました。
古民家を外断熱、ファストクロスで耐震改修
実際、古民家でヒートショック対策って前にもやったことはあるんですが、そのときは断熱改修はほどほどに大きな暖房器具「薪ストーブ」を設置したのでした。
今回はというと、新築時と同様に暖房器具はエアコンをメインとした断熱改修によるもの。大きな断熱力を武器に小さな暖房能力で暖かい冬を過ごしてもらおうというものです。
新築のときと同様に、高性能グラスウールで断熱、ちがうのはもともとある外壁と屋根の上に外断熱したってことです。外断熱時に耐震改修までやってしまうというファストクロスという技術をつかっています。
寒いのに窓を開ける職人さん
結果からいうと、この冬、断熱改修が間に合わなかったので、今までどおり寒い中でお施主様には過ごしていただいたので申し訳なかったです。
でも、築年数を感じさせない断熱と耐震性能へとリノベーションすることができました。すでに確定モード(笑)。
というのも三寒四温の今日このごろ、寒い日はやっぱり寒い山陰の春、うちの事務所ではストーブがまだバリバリ頑張っているんですが、現場では、職人さんたちが作業をするのに窓を開けているって光景(笑)。この光景、うちの新築の現場ではよくみかけるんですが、リノベーション現場でもこれができるようになったかって感涙モノです。
そして今日、うちの事務所ではストーブがメラメラがんばっている寒い中、現場の玄関入ったとき、「あったかい」って感じることができました。これも新築時にはあたりまえの感覚なんですが、まじかよって感涙です(笑)。
今回お客様には、お住まいいただきながら、不自由をおかけしながら、「断熱改修すすんでいるのに、やっぱり寒いね」ってほんとにあったかい家になるんだろうかって不安を感じながら寒い冬を過ごしてもらいながらの時期の工事であったため、「大丈夫です。断熱改修が完了すれば」っていいながら、ほんとに申し訳ない部分もあったのですが
「正しく施工した断熱は期待を裏切らない」ってまだ寒い中感じることができた春なのにとっても寒い朝の気づきなのでありました。